「青春と変態」

読了した「青春と変態」が面白かった。青春と変態 (ちくま文庫)作者: 会田誠出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/10/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 妙な動機から覗きを犯す高校生の話なんだけれど、本書の著者である会田誠、エロい…

「美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか」

会田誠の「美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか」という本を読んだ。僕は現代アートに対してはあまりいい印象を持っていないんだけれど、彼らは現代の美術界等に対して問題意識を持って戦略的に作品にアプローチしていることがわかった気が…

植本一子

植本一子の「かなわない」という本を読んだ。家族の日常を中心にした日記なんだけれど、自分の感情にとても素直な文章である。いいことも悪いことも、よい感情も悪い感情も吐き出す。そこが面白いと言えば面白いし、最後のほうは読んでいてしんどかった。た…

「マイ・ストーリー」

三島由紀夫の「命売ります」の装画が気になって、調べたら、山本容子さんという方でした。命売ります (ちくま文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1998/02/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (34件) を見る …

「けったいな連れ合い」

車谷長吉関係の本を読んでいます。「けったいな連れ合い」は、車谷長吉の妻、高橋順子が結婚生活などを綴ったエッセイ。けったいな連れ合い作者: 高橋順子出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2001/05メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (6…

「きのう何食べた?」12巻

「きのう何食べた?」12巻を読みました。きのう何食べた?(12) (モーニング KC)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/10/21メディア: コミックこの商品を含むブログ (22件) を見る 個人的には、96話で、シロさんの職場に新しく事務員として…

「貧乏人逆襲!」

松本哉の「貧乏人逆襲!」を読んだ。まあ、面白かった。貧乏人の逆襲! (ちくま文庫)作者: 松本哉出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/12/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログを見る 松本はインターネットのインタビューで答えて…

最近買った本たち。

最近買った本たち。世界のしゃがみ方: 和式/洋式トイレの謎を探る (平凡社新書)作者: ヨコタ村上孝之出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2015/09/17メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る薬草まじない (岩波文庫)作者: エイモス・チュツオーラ,土屋…

蛭子さん

蛭子能収さんの本を何冊か読んだ。蛭子さんについては、根本敬さんの本やインターネットを読んで得体のしれない恐ろしさを抱いていたんだけれど、ちゃんと自分の考え方をお持ちなんだなということがわかった。 蛭子さんの根本となっているのは、人は人、自分…

「きのう何食べた?」

「きのう何食べた?」10巻を読んだ。きのう何食べた?(10) (モーニング KC)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/06/23メディア: コミックこの商品を含むブログ (39件) を見る このマンガ、主にゲイのカップルたちの食模様が描かれているん…

「ニートの歩き方」

「ニートの歩き方」を読んだ。忘れたころにたまに読み返したくなる本である。ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法作者: pha出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2012/08/03メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 16人 …

「神々の頂」

谷口ジローの「神々の山嶺」を読みました。想像を絶するような世界最高峰の山々に挑む男たちを描いた物語です。 普通の人間なら、こんなところを登ろうという発想は出てこないだろうな山に、男たちはより困難な方法で挑みます。ある者は実際に命を落としてし…

3月のライオン

3月のライオンが急に読みたくなって、全巻セットを落札しようとここのところオークションをずっとチェックしていたんだけれど、後日本棚の整理をしたら奥から1〜3巻が出てきた。前に買っていたのをすっかり忘れていた。これだったら4巻から順番に買い集…

「デニー・ブラウン(十五歳)の知らなかったこと」

一年か二年ほど前、エリザベス・ギルバートの「巡礼者たち」という本を自分で訳していました。自分の訳と岩本正恵さんの訳を突き合わせて、いろいろと確認したり比較したりしていたのです。この「巡礼者たち」というのは十二編の短編小説から成っているので…

「西荻窪の古本屋さん 音羽館の日々と仕事」

「西荻窪の古本屋さん 音羽館の日々と仕事」を読みました。 2009年に東京に行ったとき、西荻窪のこの古本屋さんに入りました。棚には面白そうな本が並んでいるし、また気取った感じがなくそこはかとなくいい雰囲気が漂っていて、いい本屋さんだな、西荻窪い…

「文・堺雅人2 すこやかな日々」

堺雅人さんの「文・堺雅人2 すこやかな日々」を読みました。俳優・堺雅人さんによるエッセイ集です。 一冊目のエッセイ集「文・堺雅人」では、堺さんの心の機微や動きが、丁寧に、ありありとかたちにされていました。二冊目の本書においてたびたび出てきた…

「オン・ザ・ロード」

ジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」を読み始めました。青山南さんによる新訳です。思えば学生時代、となり街のヴィレッジ・ヴァンガードで「路上」を買って読み始めたはいいのですが、そのごつごつした文章にまったくページをめくる手が進まず、結…

チープ・シック

先日のブログの最後で「チープシック」について触れましたが、これは片岡義男訳による、いわば"おしゃれの心がまえ"について書かれたベストセラー本で、しばらく絶版になっていたのですが、今はアマゾンででも手に入るようで、僕も一冊持っています。副題に…

「うちの妻ってどうでしょう?」5巻が面白かった

福満しげゆきさんの「うちの妻ってどうでしょう?」5巻が面白かった。 どちらかというと、リアルタイムのできごとを描く「僕の小規模な生活」では、以前なら切迫しているがゆえに、次に何が起こるかわからない面白さがあったけど、今では二児をもうけられた…

福満しげゆきさんの"自己イメージ"

福満しげゆきさんのファンである。だいたい新刊が出たら購入しているし、楽しく読ませていただいているんだけど、読んでいるうちに気になるのが、福満さんの自画像である。 自画像については、ご本人も作品中で描かれておられるが、あまり似ていないとの指摘…

「クロスゲーム」が放つ眩しい輝き

あだち充のマンガ、クロスゲームが好きである。 キャラクターの造詣は、あだち充の原型に近い。 主人公は、樹多村光。幼馴染で恋仲にある、セミロングの髪型をした月島若葉がおり、その妹には、男勝りの野球センスを持つ、ショートカットの髪型をした月島青…

「みゆき」のみずみずしさ

あだち充の「みゆき」を読んだ。胸がちぎれそうになった。とてもみずみずしい気持ちになった。感性がすごいと思った。 主人公の若松真人と若松みゆきは、直接の血のつながりはないんだけど、義理の兄妹という関係にある。その事実が、読者に、二人は結び付け…

ま、いいではないか。

あだち充「ラフ」からのヒトコマ。二ノ宮 亜美が、わざわざ遠回りしなくては行けない桜並木を、忌み嫌っていた大和圭介と歩くシーンである。 二ノ宮は、前から大和に反感を抱いていたから、いわくつきの桜並木をわざわざ大和と歩くということは、それなりの…

あだち充のイラストを見て思うこと

「スローステップ」の主人公、美夏のバッティングフォームだ。いいなあと思う。そして、あだち充は本当に野球が好きなんだろうなあと思う。下半身がしっかりしていて、ほれぼれするほど全身の均整がとれていて、体にできた軸を中心にきれいに体がねじれてい…

あだち充「mix」

あだち充の「mix」を買いました。まだ一巻しか出ていませんが、早くもわくわくとした胎動を感じています。舞台は「タッチ」の明青学園。主人公とショートカットの女の子が義理の兄妹というところは「みゆき」を彷彿させますし、野球を始める前に権力に立ちふ…

あだち充の果てしのなさ

あだち充の作品群を縦断すると、幾人かの定型的なキャラクターを認めることができる。物語の軸となる男の子の主人公。そして二人の女の子。一人はセミロング、もう一人はショートカット。そしてちょっとクールな、主人公のライバルとなる男の子。お決まりか…

"dodge"身をかわす

小学校のころの遊びで、ドッジボールを忘れることはできない。4、5人単位からクラス対抗まで、異性と遊ぶには照れくささがある年代のなか男の子も女の子も、みんなで楽しむことができたから、とりあえず何人か集まったらドッジボールやる? というノリがあ…

愛憎・父・春樹

僕は村上春樹の文章が好きだ。それとはべつに、走ることも好きだし、ジャズも聴く。すると、村上春樹さんの影響を受けたんですね、と指摘されることがある。これは非常に困る。何の関連性もないからだ。ジャズが好きで村上春樹が好きと言うと、たいてい影響…

魚喃キリコ

昨夜は眠れなかったので、先日100円で買った魚喃キリコの「ストロベリーショートケイクス」と「ハルチン」を読んでいた。眠れない夜に一人本を読むのって好きだ。しんとしていて、この世で起きているのは僕だけなんじゃないかっていう、ひそやかな幸福感があ…