グーグル日本語入力の魅力と罠

 僕はパソコンの日本語入力ソフトに、グーグル日本語入力を入れているのだが、このソフトの変換機能にはなかなかに目を見張らされるものがある。特に、固有名詞やネットスラングは、こんなもの入れる必要があるのかと訝りたくなるほどの充実ぶりである。
 例えば、“わしが”と入力すると、変換候補には“ワシが育てた”と表示される。ふと北京五輪の惨事が僕の頭をよぎる。“ショボーン”と入力すると、あのどこか切なく、いじらしげで哀愁をそそる、“(´・ω・`)”の顔文字に変換される。僕はネットスラングを使うことをあまり好まないが、ショボーンと入れるだけであの切なげな“(´・ω・`)”の顔を見ることができるので、すっかり“(´・ω・`)”のヘビーユーザーになってしまった。ちなみに、“ショボーン”と入力すると、ほかにも“( ・´ω・`)”“(´゚'ω゚`)”“(´・ω:;.:... ”など数パターンの変換候補が表示されるほど、グーグル日本語入力の親切心は徹底している。
 先日は、“負けん気”と表示させたくて、“まけんき”と入力したところ、“マケン姫”と変換されてしまった。これはさすがに誤変換じゃないのかと思い、グーグルで“マケン姫”と調べたのだが、ちゃんとそういう名前のアニメが存在することが明らかになった。僕は熱心なアニメファンではないが、少しは興味をそそられる分野ではあるので、ひとしきりアニメ“マケン姫”のページを閲覧してしまうことになる。
 固有名詞、ネットスラングに関するグーグル日本語入力の充実ぶりは、ときに僕を面食らわせたり、横道に逸らせたり、未知の世界を見せてくれたりする。僕の意志と集中力さえ断固としていれば、なかなかに面白いソフトである。

マケン姫っ! DVD 通常版 第1巻

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