「人生フルーツ」@第七藝術劇場

「人生フルーツ」を見に、第七藝術劇場に行ってきました。人生初のナナゲイである。これまで行ったことがなかったのが不思議だけれど、私、ドキュメンタリーとかあんまり見ないからか…。この映画はDVDにならないと知り、じゃあ! ということで初のナナゲイとなったのだった。
 90歳と87歳の老夫婦のドキュメンタリー。とにかく2人とも元気。そして仲がいい。特筆すべきは庭の広さ。その庭のなかには命を宿しているような雑木林や畑がたっぷりとあって、これはすごいなあと思った。
 30を過ぎて生き物を飼ったり、生き方に関する本を読んだりするなかで、やっぱり人間らしい暮らしをしたいなあという思いが強くなった。人間らしい暮らしとは、会社にこき使われるんじゃなくて、お金はそんなにたくさんなくてもいいから、自活できるくらいに働くこと。本を読んだり、美術に触れたり、思索をしたりする時間があること。そしてこの映画のように、自然に寄り添って生きることだ。飼っているイシガメやリクガメでも、放し飼いにできるくらいの広さの庭があればどんなにいいだろうと思う。
 ご主人の修一さんが亡くなったときの顔をちゃんとカメラでとらえていたのが印象的だった。突然英子さんが喪服を着ているので、誰が亡くなったのかと思ったら、修一さんなのである。死に方は生き方をあらわすというけれど、自然に土に還っていくような亡くなり方だった。そして英子さんは、修一さんが亡くなったあとも「あの人はコロッケが好きだったから」とか言いながらコロッケをあげていて、これもまたすごいなあと思った。最近、地方暮らしなどの本を読むなかで、こういう生き方もあるのだなあと実感した。まあ、ニュータウンにあれだけの土地を持つのはなかなか難しいんだろうけどなあ。